呼吸と姿勢と肩こりと・・・

今回は、「呼吸」についておおまかにまとめてみました。

呼吸は無意識で行っておりなかなか注意を向けられません。
しかし呼吸は姿勢、肩こり、睡眠、イライラするなどの精神状態など私たちの日常生活に広く関わっています。

呼吸は安静呼吸と努力呼吸に分けられます。
安静呼吸とは意識をせずに普段行っている呼吸。
努力呼吸とは深呼吸や走った後に行う深い呼吸などを指します。

呼吸は吸気(息を吸うとき)と呼気(息を吐くとき)で使用する筋肉が違います。
また、安静呼吸と努力呼吸でも使用する筋肉が違います。

呼吸時に働く筋肉

安静時呼吸
吸気(息を吸うとき):横隔膜と外肋間筋
呼気(息を吐くとき):筋肉は使われずに膨らんだ肺が戻ろうとする力によって息が吐かれます。


努力呼吸

吸気(息を吸うとき):胸鎖乳突筋・前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋
呼気(息を吐くとき):内肋間筋・腹直筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋
などの呼吸補助筋と言われる筋肉が働きます。

努力呼吸時に胸鎖乳突筋が胸骨と鎖骨を上方に引き上げます。
前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋は肋骨を上方に引き上げます。

呼吸時には胸郭が動きます。
実際に自分の胸郭に手を当てると分かりますが吸気時には拡張が広がり、呼気時には広がった胸郭が戻ります。

そのため、
・猫背などの姿勢が悪い
・胸郭が硬い
・体幹・胸部・背部・頚部の筋肉が硬い
と呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると
・肩こり
・疲労しやすくなる
・痩せにくくなる
と言われています

また、呼吸が浅い・肩こりがあると呼吸に関係する自律神経が乱れ不眠やイライラしやすいなどに繋がる可能性があります。
そうするとさらに
呼吸補助筋を使用し肩こりを悪化させる、姿勢が悪くなる

呼吸が浅くなる

肩こり、不眠、イライラする。姿勢が悪くなる

呼吸が浅くなる

肩こり、不眠、イライラする。姿勢が悪くなる

など負のループに入っていくことが考えられます。

そこで、肩こりや猫背で悩まれている方は一度、呼吸に目向けてみてはいかがでしょうか
負のループを断ち切って楽な体、良い姿勢、を目指していきましょう。

ご自身で出来るセルフエクササイズ
① ストレッチをして余計な筋肉の緊張を軽減させる(首回り・胸郭・体幹・肩回り)
② 肩甲骨をしっかりと動かす
③ 呼吸に意識を向けながら楽に呼吸をする(慣れてくると吸気より呼気を長くする)

呼吸が深く楽になると自律神経も調整され、上記の様な負のループから解放されやすくなります。

肩こり・猫背・姿勢の悪さ・不眠・疲労・痩せにくいなどでお悩みの方は呼吸に目を向けてリラックスすることをお勧めします。

頑張り過ぎの体が悲鳴を上げる前にメンテナンスを
つなぎは、リラックスするセルフエクササイズに呼吸を用いた運動を提案します。

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